管理:手間・時間の問題

海老名市の不動産情報ならセンチュリー21 シーエステート

営業時間:9:30〜20:00 定休日:毎週火・水曜日

管理:手間・時間の問題

空き家管理の手間と時間の問題

 

「意外と大変だな・・・」

 

相続により空き家の所有者になった場合、当該物件の管理義務が発生します。

実際にご自身で定期的に管理を実施していると、やる事の多さや移動の手間などに驚く方も多いかと思います。

 

または、相続して以来一度も管理をしていないという方も多く、空き家管理の必要性についての認識がまだまだ社会に浸透していない様にも思えます。

 

では、空き家を管理せず放置した場合に想定される主なケースをご紹介します。

 

 

老朽化による被害

 

人が住んでいる家は、ドアや窓の開閉による室内の空気の入れ替えが自然に行われている状態ですが、人の出入りがなければ部屋には同じ空気が停滞したままの状態となり湿気によるカビの繁殖や、シロアリ・害獣などが繁殖する原因になります。

また、長期に渡り水道が使われない状態が続くと、排水管の水が蒸発してしまい汚臭や虫の発生を誘発します。

 

 

第三者による被害

 

空き家に関して最も懸念される問題の1つに、鍵や窓ガラスを壊して不法侵入する「住み着き」や、「空き巣」が挙げられます。

中には、家財道具を破壊したり、ゴミを放置して、部屋を不衛生なままにする悪質なケースも見られます。

そのほか、タバコの火の不始末や放火による火災発生も考えられます。

 

 

台風・大雪・豪雨などの自然災害による被害

 

適切に管理していても自然災害による被害は避けられませんが、被害の程度を軽減したり、早期発見による二次災害を防ぐ事ができます。

空き家は居住建物より建築年数が古い場合が多く経年劣化も進んでいる為、自然災害による被害を受けやすい傾向にあります。

台風による被害で多いケースは「風災」による物で、「屋根が飛ばされた」「飛来物により外壁がへこんだ」等の事例が多く見られます。

また、雨量や立地によっては「水災」による床上浸水などの被害も考えられます。

 

 

上記以外にも、空き家は放置する事による多くの危険性を秘めており、場合によっては近隣住民や第三者が被害を被る可能性も高く、損害賠償問題にまで発展してしまいます。

 

ここで、空き家の所有者になった以上、必ず管理が必要になるという事がお分かり頂けたかと思います。

 

では、ご自身で定期的な管理を行った場合、どのような管理項目が必要になるか具体的に解説します。

 

 

空き家管理必須項目

 

■ 通風

空き家についたら、窓を上げ、部屋の空気を全部入れ替えるようにしてください。

通風・換気を行う目的は、湿気の防止です。湿気はシロアリやカビを発生させる原因となります。

通風は、建物価値を維持するために最も重要な管理になります。

尚、通風をした後は、窓や扉は必ず施錠して帰るようにしてください。通風と防犯は相反する管理作業のため、注意が必要です。

 

■ 通水

排水口の下は、水が溜まる構造となっており、そこには封水と呼ばれる水が常時溜まる仕組みになっています。封水は下水管の下から汚臭が逆流することを防ぐ役割があります。

封水の水が蒸発してしまうと、空き家に汚臭が立ち込める原因となります。

そこでペットボトルに水を入れてきて、その水を定期的に流すことで封水を蒸発させないようにします。水道が通っている場合は水道水でも大丈夫です。

 

■ ゴミ拾い

ゴミ拾いは、自分の空き家だけでなく、道路や隣地に空き家からゴミや落ち葉が散乱していないか確認するようにしてください。近隣に迷惑をかけるとクレームを受ける可能性がありますので、注意が必要です。

 

■ 室内・室外の清掃

電気を止めていると掃除機が使えませんので、ホウキや塵取り、ゴミ袋等を空き家に置いておくのが良いでしょう。

また、犬や猫、ハトのフンが散乱していないか確認するようにしてください。

一旦、マーキングされてしまうと、繰り返しフンの被害を受けますので、フン除け防止グッズなどで対策しておくことをおススメします。

 

■ 目視確認

瓦や雨どい、タイル等が剥落していないか、定期的に確認するようにしてください。

また、台風や大雨などが発生した場合には、必ず翌日には確認しに行くようにしましょう。

思わぬ箇所が台風の被害に遭っている可能性があります。

 

■ 郵便ポストチェック

チラシや広告などは空き家など関係なく投函され、放置しているとポストが溢れかえっている恐れがあります。郵便物の溜まったポストは空き巣など犯罪被害に遭いやすく、定期的に回収・処分が必要になります。

また、重要書類が届いている可能性もありますので、やはり最低でも月に1度は確認する必要があります。

 

■ 草むしり

雑草が生い茂ると隣地に越境し迷惑をかけたり、虫が発生する恐れがあります。

特に夏場などは2~3週間で驚くほど伸びてしまう為、毎月炎天下の中で草むしりをしなければなりません。また、終わった後は除草剤を撒くなどの対策も必要になります。

 

■ 庭木剪定

庭木も雑草同様に、放置しておくと道路まで越境してしまう恐れがあります。

背の高い庭木などは脚立を使う必要もあり、夏場や冬場には辛く手間のかかる作業となるでしょう。剪定後に出る枝や葉の処分にも手間がかかる為、できれば専門業者に依頼したい所です。

 

 

この他にも、季節や状況に応じて必要となる項目や、クレーム・苦情の対応をしなければならなくなる可能性もあります。

上記の項目を全て行うと、平均的に半日程度かかりますし、内容によっては1日の作業になる事もあり得ます。

また、自宅から遠い場合は移動に手間と時間もかかります。

 

当初は必ず月に一度管理を行っていたのに、年月が経つにつれて2ヶ月に一回・半年に一回・1年に一回と頻度が少なくなり、結果として苦情が入ったり、近隣住民に迷惑をかけてしまったという事例も多く報告されています。

 

皆様にも生活があり、毎日を忙しく過ごされている中、合間を縫って空き家の管理を行うのは相当な負担になる事が予想されます。

 

そんな皆様の為の解決法が「空き家管理サービス」になります。

 

空き家管理サービスとは

 

上記の必須項目は勿論、管理看板の設置やオプションで本格的な雑草処理や庭木剪定も行ってくれるなど、ご自身でやらなければならなかった手間と時間のかかる作業を代行して行ってくれる便利なサービスです。

 

毎回必ず「点検報告書」を提出してくれるので、自宅で普段の生活をしながら空き家の様子や作業の内容を確認する事ができます。

費用はプランによって様々ですが、ご自身が移動して作業をする手間と時間を考慮すると頼んだ方が費用以上のメリットを得られる可能性が高いです。

 

また、近隣から苦情が入る際も、管理看板に記載されている管理会社の電話番号に連絡する為、一時対応を任せられるメリットもあります。

管理に携わるのは建物の知識を持ったプロですので、ご自身で管理するよりも安心して管理を任せられると思います。

 

 

空き家の運用や活用に悩んでいる間にも、放置しておけば雑草は伸び、建物は劣化し、トラブルの危険性は高くなっていきます。

その間の対処方法として「空き家管理サービス」は最適であり、ご自身の手間と時間を大幅に軽減してくれる便利なサービスだと言えます。

 

空き家を所有したら、まずは一度検討されてみては如何でしょうか?